怪文章

 以前お友達と3人で運営していたブログを読み返していたら面白かったので、なんだかひさしぶりにこうして文章を書こうかなと思いました。そのブログは神秘的なある生物*1を崇拝する信者と教祖が更新しているというていで、めいめいが「静かに狂った信者」や「尊大な教祖」を演じていてなんだかいきいきしていました。今の生活にはそんな演技も何もないのでちょっと退屈ですね。ああ、願わくば流転する万物(パンタ・レイ)の中からわたくしめを掬い取ってくださいませ、と愚かな、あまりに愚かなる祈念をする醜くどす黒い(このような主観による諧謔こそわたくしが愚かたるゆえんなのですが)わたくしめを、それでもやはり、お救い下さいませ〇〇〇〇さま。←こういう謎な文章を日夜投稿していました。毎日をドブに捨てていて楽しかったですね。以下、久しぶりの日記更新。

近況報告:
大根の皮を桂剥いたあとののこりかすをポン酢につけて「これは漬物だ」と言い張って主食に据える日々ももう5日目になりました。みなさまにおかれましては、あけましておめでとうございます。いま「あけ」まで打ってから出てきた予測変換に新年の挨拶をしてもらいました。おれはいっこうにめでたくない。

ごほんを若干人より多めに読んでることぐらいしかキャラクター性が無いのに、一切それに触れないのは機会損失であるとの尊師からの「みことば」に従って、年が明けてから読んだ本の感想でも挙げていきますね。
〇深緑野分『ベルリンは晴れているか』:

ベルリンは晴れているか

ベルリンは晴れているか

 

 表紙が好きで前々から気になっていた作品。今半分くらいよんだとこ。あしたには読み終わる。おもしろい。
ちなみにアマゾンのレビューには敗戦当時のベルリンを知る読書子による感想文がよせられていて興味深い。以下、引用。

当時のベルリンの雰囲気を良く伝えている。
当時の迫害の様子が容赦なく書かれているので読んでいて辛いところもありました。
ぜひ、ドイツ語に翻訳してドイツの人にも読んで貰いたいです。
戦後の荒廃したベルリンの描写や、ナチスによりベルリンが息苦しくなっていくさまなどは、実にリアリティがある。脇役に至るまで、人物造形も細やかだ。
ここまで凄惨な状況だったのか、読むまではわからなかった。

 おまえら何でそんなに偉そうだし敗戦直後のベルリンの状況に明るいの? 「実にれあれてーがある」ってお前別に当時の生き証人でもなんでもないだろ。人様の本を読んでこういう文章が書けるのすごいですね。他にもこんななんが。

終戦直後のドイツの話をなぜ書く必要があったのか。理解できない。
辛い。半分読んだが、これ以上読む時間がもったいない。

ここまで来るとただの言いがかり。なんでお前この本読んだの? 敗戦直後のドイツの話をなぜ読む必要があったのか。理解できない。
辛い。全文おまえのレビューを呼んだが、これ以上読む時間がもったいない。
こういう疫病神みたいなうんちからのレビューもあると、さすが人気の小説は違うな、と思いますよね。

〇ジャネット・ウィンターソン『オレンジだけが果物じゃない』:

オレンジだけが果物じゃない (白水Uブックス176)

オレンジだけが果物じゃない (白水Uブックス176)

 

 おもしろい。やっぱりまだ最初しか読んでないけど。かつて同級生だった、いま無職引きこもりニート婦女暴行容疑のあがっている左翼で就活をやめたお荷物と化している自称女の味方の男が、「マジックレアリスムがおれの考証にあたいする」として挙げていた、「マジックレアリスム」なるものの名手がウィンターソンなので、なんだか頭が悪くなる気がして読む気が失せていた。でも読んでみたら面白かった。

*1:うぃきぺであで「目立った特徴が無い」と断言をされている